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2012年2月24日

一眼レフのファインダーを比べてみる(大きさ)

ピントのつかみやすさはスクリーンにも影響されますし、でかけりゃいいってものでもないのは重々承知ですが、一応おもしろそうなので載せてみました。比較機種は手元にあった一眼レフ、比較方法はiPhone4Sのカメラをファインダーに密着させて撮影したものを並べてみました。キヤノンを基準に線を引いてあります。

一眼ファインダー(縦)

まずは横並べで高さの比較。小さいと言われているオリンパスも高さで見ればそこそこがんばっているのがわかります。ただ、他の一眼レフが3:2(横長)なのに対してオリンパスは4:3(四角に近い)ですので、このあとの縦並びの比較では散々な目に遭いますが…。(E-620はあんまり真剣に考えないで、軽く1キロを超える重い一眼レフの「気分」を、重量にあまりとらわれずに味わえる良いカメラだと思います。パンケーキレンズで首にぶら下げてもあんまり負担にならず、縦位置グリップもある。でもいいレンズはやはり高くて重い…)

一方で、マグニファイア ME-1で1.2倍に拡大してみると、高さの面ではノーマル状態のキヤノン・ニコンより大きな像を得ていることがわかります。オールドフォーサーズではME-1は効果的(というか、APS-Cと戦うなら必須)なようです。

さて、次は縦に並べて幅の比較をしてみます。

結論としては、フルサイズの人以外はマグニファイヤーつけましょうということですね。特にフォーサーズにはマストでしょう。
一眼ファインダー(横) 何とか別窓を開かなくても見えるでしょうか。
こちらもキヤノン20Dをベースに白線を引いています。

フォーサーズE-620は横幅でAPS-Cクラスのファインダーにはっきりと差をつけられています。高さよりも幅で差が大きいことから、ME-1を取り付けたファインダーでは幅も高さもAPS-Cクラスの一眼レフと同レベルを達成している…はずなんですが、あまりそんな気がしないのはフォーサーズの縦横比のネガティブな側面。全く主観的・感覚的な話なんですが、これが「狭い」「小さい」という印象につながっている感じがします。

一方で、フォーサーズでも、ME-1などのマグニファイヤをつければ一眼レフの十分なスタートラインに立てるのかな、と思います。一方でAPSサイズ、ましてやフルサイズの一眼なぞ覗いたことのある人であれば「マグニファイヤをつけてこれか」とお怒りになる気持ちもわかります。
E-620のいいところは縦位置グリップが用意されているところ。縦の寸法としては、2:3(1:1.5、のっぽ)よりも3:4(1:1.33、寸胴)のほうが安定感のある据わりのいい図だと個人的に思います。マルチアスペクト撮影もできますしね(これはマイクロのほうがやりやすいんですが)

圧巻なのはME-1をニコンに流用した一番下のファインダーですね。フルサイズはAPS-Cの対角比で1.49倍あるので1.2倍では追いつきませんが、フルサイズ「気分」を味わえると言えばいいでしょうか。(オリンパスにも似たようなことを言った気がしますが…)もちろんキヤノンにもマグニファイヤはありますが、ME-1は付かないようです。

 

【自腹で試して他のメーカー

のカメラにつけてみた】

丸い接眼部が魅力的な
Olympus ME-1  (1.2倍)
 

△ オリンパス E-620
バリアングル液晶と干渉します。液晶アングルを頻繁に変える人には不適かも?

△ ニコン D90(DK-21)
液晶カバーDM-10と少し干渉します。
解決策としてME-1の下部を削るか、液晶カバーBM-10をつけないで使う・BM-10を削る

△ キヤノン Kiss X5/20D(アイカップEf
X5はバリアングル液晶に干渉します。こちらも液晶アングルを変える人は不適です。
奥行きが2センチくらいあり、
鼻が液晶に当たらない!
Pentax O-ME53 (1.18倍)
 
× オリンパスE-620・ニコンD90
サイズが合いません。
AmazonレビューにはE-500番台で使えたという報告があったんですが…E-620では使えませんでした(x_x)

△キヤノンX5/20D
差して使えますが、若干緩いかも?

【以下はカタログから

純正品を引用します】
Canon は該当製品なし
EP-EX15IIは拡大ではなく縮小(0.7倍)
こちらは鼻が当たらないようにする専用のアダプターです。
Nikon DK-21M (1.17倍)
ニコン純正。
D300、D300S、D200、D100、D7000、D90、D80、F80、F60に対応。 1.17倍。

今回比較したカメラのファインダーに関する数字(仕様)を出してみると下記の通りですが、あまり差がありません。E-620がミラーなのかプリズムなのかはわかりませんが性能はプリズム並みですね。

機種名 ペンタ規格 視野率 倍率
Olympus E-620 不明(ミラーともプリズムとも) 約95% 約0.96倍
Canon EOS 20D プリズム(?) 上下左右とも約95% 約0.9倍
Nikon D90 プリズム 上下左右とも約96% 約0.94倍
Olympus ME-1 (マグニファイヤー) 1.2倍に拡大

まとめ:

・マグニファイングアイピースは倍率があまり高くない入門機や中級機とフォーサーズ機にぴったりです。
・他のメーカーでも使えるものがあるので、デザインなどで選ぶことができる組み合わせがあります。

2 件のコメント:

haidon さんのコメント...

追伸:
フルサイズ機のファインダー倍率はおおよそ0.7倍になるようで、APS-C機でいう100%がこの数字になるようです。
APS-C機では95%が一つの目安になるので、1.2倍に拡大したらフルサイズ機より少し大きく見えるかもしれませんね。
めがねユーザーにはきついかもしれませんが・・・。

haidon さんのコメント...

5Dのファインダーの大きさを知りたい方居られるかなあ。
今流行のEVFも気になってるけど、EVFは解像度の問題も応答速度の問題もあるから一概には比べてはいけない気がしてる。それでも知る価値があるかなあ。
(´_`).oO(EVFもセンサのONOFFはあるにせよ、OVFみたいに表示に徹すればよりよい気がするんだけども。)