記事の更新は少ないです…が時々コメント欄で話題を広げていたりします。楽しいコメントをいただければ嬉しいです。
(返信できないかもしれません。ご了承ください)

2008年12月8日

ディスプレイの品質

最近ようやくわかりました。ディスプレイは画素数と大きさだけでなく、視野角も必須の条件だということを。

最近はもっぱらThinkpad T60 SXGA+モデルを使ってきたわけですが、これが残念なくらい液晶品質が悪い。上から見ると白っぽくなるため、ヒンジを無理やり開き気味にして気にならないフリをしてきました。しかし、一度しっかりしたディスプレイに慣れてしまうと、TN液晶のひどさは片目をつぶってもわかってしまう。実際のところ、画面が全体的に白っぽいんです。

思えば、タブレットPC界で最強だと信じてきた12inch SXGA+液晶の載ったToshiba M200も、使わなくなってしまいました。理由は東芝の液晶ディスプレイの視野角だったと思います。目は左右についているので、通常の液晶の視野角は左右に広く、上下に狭いという特性があるのですが、タブレットPCの縦画面にも横画面にもなるという特殊な用途には、液晶の特性(上から見ると真っ白になる)は相性が悪く、縦画面で見ていると右目と左目の輝度が異なってしまう。結果ストレスを感じる、という具合です。特に東芝の液晶は上下視野角が狭く、角度によっては片目しか映像を見ていない状態(もう片目は真っ黒OR真っ白画面を見させられている)という状態でした。これでは「画面で読む」ことなどできるはずもありません。

この視野角の問題は最近の「IPS液晶」と呼ばれる類の画面を見てみると、劇的に改善されていることがわかります。「横から見てもきれい」とかいわれますが、正面から見てもより自然というか、安心してみていられます。IPS液晶はスーパーファイン液晶だとかいろいろな呼び名がつけられています。従来の液晶(TN液晶)と違って安くないですし、かっこいい名前でブランド化しているわけですが、名前だけでなく性能もしっかり伴っています。画面と「にらめっこ」ような仕事をする方、あるいはタブレットのように360度から画面を見る方、ブルーレイやDVDを「見たい」でなく「観たい」と思う方は液晶の種類にも目を留めてみてください。最低限、上に挙げた方々は、IPS液晶は必須条件だと思います。


●考えてること
・Thinkpad T60の液晶を14.1インチ IPS液晶にリプレースできないか?
・TB11の液晶を12.1インチ SXGA+ IPS液晶にリプレースできないか?

2008年12月3日

三洋のICレコーダーで気になること

カテゴリを破って、外部メモリ対応・音質向上・使いやすさの向上を目指している三洋の新ICレコーダ群。でも、ちょっと、ささいなことだけど気になる点。

まずはこちらのサイトの、ICレコーダ2機種の写真をご覧ください。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1111/sanyo_21.jpg
左が上位機種、右がエントリークラスの機種なんですが、ボタンの機能は一緒なのに、並びが違う。

なんなんだろう。なんなんですか?

2008年12月2日

ウィルコムはMVNOするのかどうか。

「なりふり構っていられないだろ」という姿勢が見え隠れする報道。しかし、ウィルコムは決定した事実はないと報道を否定。考えてみると、もしMVNOを採用してしまうと、Willcom COREがつぶしあう展開になりそうだ。

・憶測
「willcom coreは今まで通り順調にスイッチしているが、サービス実施までにユーザーがイーモバイルはじめもはや各社が提供している3Gネットワークに移ってしまう。Willcom COREをリリースしても、コストメリットや性能のメリットが出せなければ、戻ってきてもらえない。なんとかウィルコム内で契約していてほしい」→ウィルコムブランドでのMVNOを検討してみようかなー。という雰囲気。

・気になるポイント
(A) リアルインターネットはじめ既存のサービスをどうするのか。打ち切りにして、定額料金が高めになるか。それとも、低速低額サービスとして残り続けるのか。
(B) 既存端末では対応できないはずなので、新機種が出ることになる。その際、データカードのような形になるのか、docomoのSIMのささるW-SIMになるのか、もしくはUSBアダプタのような形になるのか。

①多くのwillcomユーザーが、将来Willcom COREに移行することを生き甲斐に、今の低速回線でがまんして契約を続けているはず。予定がかわってMVNOが間に入ることになったとして、Willcom COREのために契約を続けているユーザーが端末を2度も買い換えるの か?という問題がある。エンスー以外は、MVNOにしたら2年程度はWillcom COREへの切り替えを見送るだろう。それはWillcom COREにとって得策ではないのではないか。 MVNOをつなぎにしたいと考えるなら、「リアルインターネットといった既存サービスには手をつけないで、どうしてもCOREが待ちきれない人がMVNOする。」もしくは「MVNO→Willcom COREへの移行の負担を最低限にする」という方法が考えつく。前者のほうが損失は少ないのではないか。
(MVNOにする→ユーザーがCOREに行かなくなる→安いMVNO料金+高いMVNO参入費用=損失大)

② (B)の提供インタフェースについて。「Willcom COREしばり」とでも呼べるものが、ウィルコムに課せられている。つまり、既存W-SIM端末がWillcom COREをサポートしなければならないという足かせである。PC内蔵しづらいが既存端末をカバーしやすいW-SIMという独自インタフェースで提供するのか、それともPCに内蔵しやすいが既存端末は足切りにするminiPCIeにするのか。これを両立させる荒技が必要なのである。
 miniPCIeサイズの基板にW-SIMカードを差せるようにするとかいった無理難題しかなさそうだが、Willcom COREとMVNOと現在のWillcom端末を併存させるためにはそれ以外の方法がない。従って、MVNOカードもCOREカードも、離れ業を成し遂げたとしてもインタフェースはW-SIMにせざるを得ない。
(W-SIM捨てるMVNO→既存ユーザー切り捨て→本末転倒)

③ docomoのメンツ的には、MVNO回線はつなぎとしてなら使ってよい、という感じではないか。ドコモ+ウィルコムが合体して、docomoがCOREをMVNOというような展開もできると、地下や人口密集地でのサービスで3G他社のサービスと差をつけることが出来るが、それはそれでメンツ的に許さなさそう。


・道具道的MVNO提供の予想。
①USBアダプタでのMVNO提供。格安docomo回線という位置づけ。ホントにつなぎとして、どうしてもCOREが待てない人むけに、ぎりぎりの高値で提供。COREサービスへの優遇あり。
②MVNO提供せず。W-SIM路線を継続+「miniPCIe→W-SIMアダプタ」開発+COREプレサービスを前倒し
③W-SIMでのMVNO提供、低額なCOREへのアップデート(しかしCORE基本料高くなる)

ウィルコム、データ通信でドコモと提携

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081201AT1D3000830112008.html

裁判員制度:裁判の密室性が日常にやってくる

大人だったら、「昨日、裁判員のはがきが届いた」と言ってはいけないことくらいわかる。

裁判に有利になるように、関係者が裁判員に接触したりする可能性があるし、有罪判決の後に「お礼参り」にこられる可能性もある。
裁判が密室であるための方法は2つ。常に裁判員であると嘘をつくか、もしくは裁判員ではないと嘘をつくか。現実的には、後者を選択したほうが、カドが立たなさそうである。

でも、もしそこにこういう言葉が書いてあったら、「届いた」と報告しないとまずい。

「あなたは、裁判員に選任されました。つきましては、裁判員登録の事務手数料 \3150 を振り込んでください。(今年は税金からまかなわれないため自費になります。)
注意:振り込んだことが周囲に確認されると、本人が特定され、あなたに危害が加えられる可能性が高い。警察すら、警察内部の事件だったら、あなたに危害を与える立場になるかもしれない。誰にもばれないように厳重に警戒ください。」
とか。

今から5年後くらい経てば、
「おまえらの判決で5年も食らった。今から○○しにいってやりたいが、金がないので示談にしてやってもいい。どこそこにいくらふりこめ」
とか、そういった内容。(もちろん例文です

裁判の密室性は格好のターゲット。
法律や判決の仕組みについての勉強はもちろんですが、裁判員としてどこまで内密にするべきか(守秘義務)、どこなら守秘の内容について相談ができるのかといった情報の収集・意志の決定をしておくこともあわせて学んで、備えておきたいものです。

裁判所を騙った不審な電話・郵便等にご注意ください

http://www.saibanin.courts.go.jp/topics/08_11_19_saibanin_osirase.html

裁判員制度 Q&A
http://www.saibanin.courts.go.jp/qa/index.html

毎日新聞 最高裁に電話相談3890件
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081202ddm012040122000c.html

2008年12月1日

システムはシリーズになる

和製英語を英和辞典で引くブーム到来。

systemは系ですね。
seriesは系列です。

2008年11月24日

ネットブックよりケータイがあつい

いまだに仕事の「負荷」の量で仕様が決まるコンピューターに比べ、携帯電話はサービスで仕様が決まるようになりました。ネットサービスが売りなのかULC(ウルトラローコスト)が売りなのか全く不透明なネットブックは知りませんが、MIDではちゃんと有料・無料のサービスが参入できる仕組みを作ってほしいものです。

ところでケータイですが、今あついですね。
auは音楽・映像などのオフラインコンテンツをPCなしでカンタンにもってこれるau BOXレンタルを開始。基本サービスは月額315円で提供されます。ケーブルテレビ的なサービスは別料金ですが、39番組を2500円でみられます。(J:COM等に比べてもまあまあ安い方。録画できるかどうか、携帯に保存できるのかどうかはまだ調べてないです。参照→http://www.hikari-one.com/service/tv/channel/index.html) auはエンターテイメントを拡張するサービスをどしどし提供しています。
僕も携帯電話がauだったら、今のケーブルテレビを変えていたかも。しれません。

docomoはターゲットユーザーを4種類にわけて提供を始めました。機種をみながら想像するに、docomo STYLEシリーズは従来の700番台に対応していると思われる入門ユーザー、PRIMEシリーズは機能盛りだくさん好きのエンスーユーザー、SMARTシリーズはチョイワル指向ユーザー、PROシリーズはガチ機械好きユーザー(もしくはSMARTとかぶるユーザー)がターゲットのように思います。docomoのおもしろいのは、そういうハードウェア的なターゲットにプラスしてサービス的にも新機能があるところ。たとえばiコンシェルなるサービスは、あなたのいる場所で地震があったとか、そういう情報をポップアップするらしいです。サジェスト機能とプッシュ型サービスを足したような機能ですが、これは・・・
Office97で初登場したイルカのカイルくんの黒い思い出がよぎります。
もちろん、11年もしてカイルくんも進歩したに違いありません。PCやPDAはいまだに(画面を割りたくなるような怒りを生じるほどの)現実的課題に対する問題解決能力の低さがありますが、携帯電話ならNAVITIMEなどのサービスのめざましい進歩から想像するにそこまでの怒りの衝動は起こらないのでしょう。でも、この人間との協調の分野が劇的に進歩したっていう話はあんまり聞きません。それくらい難しいテーマなのでしょう。

どちらにせよ、サービス志向が高まっているのは便利な世の中を作るかもしれません。
(「便利さ→生活」のパスがどれだけ高いのかは、全くよくわかりませんが。)

2008年10月23日

ポメラ.

不安なファットから安心なシンに分解していこうという方向性はきっと正しい.
その中でも,ユーザーが入力できる道具のセグメントを市場化しようとしていることは嬉しい.
テキスト入力に特化した,ATOK搭載,高解像度ハイコントラスト液晶の採用も大変よい.
思いつきに対応する,2秒で起動,文庫本サイズ,キーボードを開くだけの電源ONも評価高し.

ビジネスマンにはいいのかもしれない.

気になる点としてはキーボードのたわみ,高い値段,フォントの読みやすさ.
それと,テキストファイルを見る方の機能はどうなってるの?という点.
これは実機を見てみたいところですが.

どっちにしても研究者向けには安シンタブレットPCのほうが良さそうです.

食用油を油処理剤と混ぜて流すのは、やめましょう。

東京を雨から守る東京下水道局,東京アメッシュのサイトから.

なんのこっちゃ?だったのでグーグル検索すると…
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%A3%9F%E7%94%A8%E6%B2%B9%E3%82%92%E6%B2%B9%E5%87%A6%E7%90%86%E5%89%A4%E3%81%A8%E6%B7%B7%E3%81%9C%E3%81%A6%E6%B5%81%E3%81%99%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

ここが元の情報源だったよう.
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn0153.htm

乳化作戦もだめとなると,お湯で溶かす作戦もアウトでしょうな.
キッチンにもトイレットペーパーホルダーをつけるかー.

2008年10月7日

ヘッドホンプラスアルファのアルファが大きすぎる.

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0810/07/news073.html

HMDを「サービス化」した路線で,コンテンツが買えるとかWindowsMediaとつながるとかJPEG見られるとかなんとか.

でも,いままのHMDのような,ユーザーが生活している電車や職場を透明でクールでハイソな空間だと勘違いしてるデザイナーが作ったようなどぎつさと値段は未だ健在だけど,こういう製品に時々ガツンと頭を刺激されると,なんだかうれしい.

今までのHMD路線からいけばずいぶんソフトになったが,ヘッドホン,あるいは音楽プレーヤとしてとらえているのが気になる.ワンセグのチューナーを入れるとか,地デジのチューナーを入れるっていうアイディアはなかったのか.携帯のディスプレイとしての応用とか,ゲーム機のディスプレイを拡張するような機能など,ディスプレイとしてのHMDと他の装置とのシナジーは考えなかったのか.いろいろと中途半端な機能のせいもあり,「おとなしいなぁ」という印象.
ただ,一般ユーザーからは,どぎついと言われるんじゃないかなぁ.6万円くらいするし.iPod HiFiとかBOSEのヘッドホンみたいな位置づけか?

10月8日から12月7日まで,表参道ヒルズに体験ゾーンが設置されるらしい.
なんとか,なんかのついでによってみるつもり.

2008年10月1日

レッツノート "F"

ステキノートがまた一台、登場しました。

iBook初代、VAIO QR、タフブック・・・と細々と取り入れられてきたハンドル付きクラムシェル型のPC。
しかしなかなか定着せず、ハンドルを使う人もおらず・・・という状況でした。

今回は、軽量かつ頑丈な筐体に必要最小限の機能をつめこんだ、なにげに高級品、
あの国内最強ブランド「レッツノート」からの参戦です。

ハンドルは折れたらダメという基準で作られていたいままでのノートは、重量がかなりあっても頑丈というだけで世に出てきています(タフブックが代表例)。レッツノートは頑丈さに加えてハンドル部品自体の軽さを両立しなければレッツノート的にはダメでしょうから、そういうハンドルを付けるのは難しかっただろうと思います。

結果、セグメント的に同じと思われるCF-Y8が1510グラムなのに対してCF-F8は1620グラム。110グラムに抑えています。110グラムというと、ハードディスクより重く光学ドライブより軽い程度ですから、「常識的」な範囲内に抑えてあると言えると思います。

「コンピューターを、単品で、どんな環境でも使えるようにしたい!」と製品を通して叫んでいると思われるパナソニック的には、あって当然の機能だと思います。

あまりにとんがりすぎてるために、一部(というか大多数)のユーザーからは、ハンドルが付いてなんになるの?という声が聞こえてきそうです。が、そういう人には今回のレッツノートは合わないのでしょう。
「軽量、頑丈のレッツノートにハンドルがあれば鞄はいらないよね」とか、「なんであんなにPC保護ケースは使いづらいんだ!」いうくらいコンピューターを知ってる人のためのPC。まさに、ステキノートです。

そういうわけで、F8が売れた暁には、次はぜひタブレットPCを。

2008年9月22日

初リビングPC

「リビングPC」的なものに初めて手を出してみました。
ただ、ソニーとか富士通とかのイマドキのテレパソではなくて、日立製・2000年式。
モニターは14インチのテレビデオ。笑

侮ってました。
たしかに2000年当時のソフトウェアは、使いづらい、遅い、対応が少ない…ということを随所に感じるんですが、iTunesなどのイマドキのソフトを入れると見違えるように動きます。

今のソフトウェアがユーザビリティー、機能、速度、いろいろな面で進歩していることを感じました。

2008年9月16日

Acer VT25010 Bluetooth VoIP-Phone

Acer VT25010 Bluetooth VoIP-Phoneを買ってみた。

(以下トルネコの鑑定ふうに)
これはBluetoothの受話器です。HSP,HFPに対応しているようです。
PCカードスロットに差して充電します(電源のみ供給)。
手持ちのWillcom WX310K(折りたたみ型のPHS)で認識・通話できたけど、もとが音声端末なせいか、受話器の二つある電話みたいでなんとも意味がない。
音声端末でなくD4のような端末なら便利かもしれないけど、VoIPカードからはダイヤルできない。
電源を入れたりペアリング状態にすると結構な音量のビープ音が鳴るのと、薄すぎて不安なのと、パスキーが不明のため暗号化できないのが気になる。
それと、気になる人は気になる「カード挿入時の出っ張り」が1センチ強ある。


・・・。
秋葉原のジャンクショップに流れた理由が分かるような・・・。
1ついい点があるとすれば、BTの割に安いことかな。
改造なしの状態では、PCでの音声認識を電話スタイルで使ってみたい人、強烈なスカイプユーザーくらいしかユーザー像が思い浮かびません。

むしろ、自作くまふぉんをど~しても作りたい猛者に使って欲しい。
手を握っても発信してくんないけど。笑

2008年9月11日

TC1100をシンクライアントにして大当たり。

DELLとは違うんです!DELLとは!
偉い人にはそれがわからんのですよ。

hpは合併を繰り返して大きくなりました。合併すると普通は個性がなくなっていくものだと思うんですが、
hpは印象として、その吸収したメーカーの色がしっかり残っている製品がいくつかあるんです。
(この辺は、グラクソ・スミスクライン・ピーチャム・・・みたいな関係ですね。
参考HP  http://glaxosmithkline.co.jp/corp/history.html )

今のhpのタブレットPCはまあ中の上といった出来ですが、hpが吸収したCompaqブランドのタブレットPCはなかなかの名機です。それがhp TC1000番台のタブレットPCです。TC1000番台には1000と1100がありました。1100は欠点がなく、中古相場でもなかなか値が下がらなくて、手に入れずにいましたが、最近値が動き、無事元気なTC1100を手に入れることが出来ました。

ところが、入手してから、なんだかレスポンスが悪いので、大丈夫か・・・?と思っていたら、ディスクが壊れました。泣
この機種は廃熱がうまくいってないらしく、HDDの寿命が短いらしいのです。
その外れくじを引いてしまいました。

おそらく交換しても結局すぐ壊れることは予想できるので、疑似SSDを導入することに。
SSDも寿命に疑問があるので、4GBの300倍速CFをディスクに採用して、自作アプリで足回りを固めた小回りのきくシンクライアントにしよう、という計画にしました。

データの保存にはSDHCカードを使い、それをマネージするアプリを使う。また、SDHC対応デジカメの画像にペンで書き込むなどのタブレットPCならではの素材作りを行う。スキャナで読み取った本やJPEGプリンタで出力したファイルを本のスタイルで表示するソフトを使って、普段は本であるかのように振る舞う。あとは、普通のPCとして、無線LANでのWEBブラウズと、GoogleMaps、電子辞書が使えるようにオープンなソフトをインストールして終了。

これだけしか機能がないのに、これが大当たりでした。
高速なCFを使ったおかげで起動時間はHDDの非ではなく、サスペンドからの復帰も速く、衝撃にも強いので気軽に扱えます。この機種では、HDDだと特に熱のことを気にしなければいけないけど、SSDならそれからも解放されて、ソフトウェアの魅力を100%味わうことが出来ます。まるで本と手帳とカメラが有機的に合体したものといった感覚です。

大事なことは、この本の感覚というのはソフトだけでは実現できず、ハードウェアがよほどとがっていないとできないのです。この機能を重さ3キロの機械でやったり、画面14インチの機械でやったり、普通のキーボードつきの機械で実装したとしても、実用に耐えないということは想像がつくでしょう。

こういうのが、DELLではできないんです。
今ではアップルとか任天堂がしていることです。
とぎすました機械と、とぎすましたソフトを組み合わせて、あなたもレッツAppleショック!

2008年9月10日

新iPod nanoの「印象」

それでもまだ、iPodは魅力的なんだろう。

設計の指標に「軽薄短小」というのがあったことがあって、
つまり軽くて薄くて、短くて小さいものをユーザーはほしがるという話なんだけど、
これって感性で言えばかなり表層的なもの。
さらに言えば、表面のざらざら感とか、液晶の輝いてる感とか、中身の詰まってる感とか、角の立ってない具合とか、製品・メーカーをとりまくイメージへの共感とか、そういう性質も工業製品の選択に影響してそう。(直感。)

コンピュータ系の製品やガジェット類は比較的高い製品なので、買って「失敗」とは思いたくないもの。CMを見て、カタログを見て、機能を見て、実機をさわって、今後の収支を考えて、支出の優先順位を検討して、買うかどうか選択をする。その後、お金と道具を交換する。そして、壊さないようにとか、綺麗に使おうとか。予測見誤りの部分があれば「あばたもえくぼ」と納得して、もしも致命的な不適合がある場合は売って金に戻す。一所懸命愛そうと努力する。なかなか買ったばかりの製品を捨てようという人はいないはずだ。

おそらく、こういうユーザーの購買の流れは、前半は道具の位置づけ、後半は道具のある生活の構築への努力と分けられると思う。
この点からiPodを見てみると、iPod Classicとnanoならば、iPodや携帯音楽プレーヤはもうほとんどの人が経験済みで、生活の中に携帯音楽プレーヤが入る場所はすでに用意されている。だから後半の努力はほとんどない。
しかし、iPhoneや、iPod Touchは、どう活かせばいいのかまだまだ模索されるだろうし、あれだけ高機能になってしまうと「やっぱりなじめない」という人が発生してくるはず。iPodTouchは特に電話機能がないので、より深刻だ。iPhone、特にiPod touchは、居場所がまだない。新顔をどう生活に組み込んでゆくかという点に工夫や努力を必要とする。

ところで、この間仲間と話した話題に、努力や工夫をいとわない人の投資の量はすごい、というものがあった。アニメにしろ化粧・整形にしろ、その投資を無意識にできる人の投資量は、意識的にやる人とは比べられない。つまり、新しいガジェットが好きで好きでたまらないエンスーな人たちは、無意識にiPod Touchを買う~そして生活に組み込むことを楽しむ~一方で、そうでもない人にとって、iPod Touchは単なる大画面iPod。何でもお膳立てしてくれるiTunes Storeが発展することと、その新サービスによって対応・非対応の明暗がつくまでは見送るタイプ。そして最大限努力を惜しむタイプだとも結果的に言えるだろう。
直感というより偏見かもしれないが、後者のほうが、多そうだ。なんとなく、コメントは「辛い」というか、愛そうという気持ちを感じないことがある。これはマニアでなければ当然の反応だと思う。

僕らが携帯音楽プレーヤを見る目はそういう目なので、
非エンスー族の皆さんが新しいiPod nanoのどこに目をやるのか、というのが興味深い。
iPod Classic, iPod nanoには、新しいコンテンツを見る力はない。よりよく音楽生活を送るための機能がいくつか追加されることと、形が新しいという2点が表面的な変化だ。

たったこの2点にまで、非エンスーの人々から評価がされるようであれば、
それはまさにiPodマジックといえるだろう。
Appleはそれほどまでに印象がよい製品を作り上げることができるのだ。

2008年9月4日

Chromeショック

あっと言わせる道具を作ってきたメーカーに任天堂とAppleがあります。
そこに、Googleが加わりました。

Chromeは速いです。
Firefoxの中の人から物言いも付いていますが、差ははっきりしています。
比較してみましょう。

■メモリ
ChromeもFireFox並に食います。だいたい150MBくらい。
ただ、Chromeはタブごとにプロセスが分離しており、コア45MB+タブ1枚につき3~12MB程度となっています。たぶんマルチコアCPUではこれが効いてくるはず。

■設定項目
Chromeはβバージョンということもあってほとんどいじれません。
しかし必要十分。タブブラウザになれていれば十分使いこなせるでしょう。
Thinkpadのトラックポイントでのスクロールで左右も動く、というのがなにげにポイント高いです。

■速度
けっこうな速さです。「引っかからない」という評価が正しいと思います。
Firefoxはタブを開いたり、閉じたり、リロードしたりすると一瞬固まりますが、Chromeにはそれがありません。流れるように作業できます。
Mac版が遅れている理由が、「靴の中に小石が入ったような状態にならないように準備している」ということを言っていましたが、Firefoxは靴の中に小石が入ったような状態です。Mac版は時間をかけて、期待しましょう。

■インタフェース
Chromeは洗練され、最新技術に対応しています。
Vistaの半透明UIにしっかり対応しています。
全画面UIがないのが気になりますが、β版なので何とも言えないですね。
アドレスバー(?)に検索語を入れるのにはなかなか慣れませんが、アドレスバーに文字を入れるとSuggestionsが表示されます。

FireFoxはいまだにNetScapeの陰影を引きずっているような、旧態依然とした形態で。AddOnでなんとかしのいでいる、という感じを捨てきれません。使いづらくはないですが、前述の速度の件も相まって、使っているとイライラします。



・・・というわけで、はっきりしています。
ChromeはWEB2.0ブラウザであるだけでなく、WEBブラウザ2.0といえるレベルだと感じました。

新技術なんていらないんです。今ある技術を統合する、それだけで価値があることなんです。
任天堂DSもWiiも、AppleのiPhone, iPod Touchも、そういうことですよね。
それで、Googleにもイノベーターのグループに追加しました。

ただ、広告で全部まかなう路線は避けて欲しいことです。
この間、ある中規模ニュースサイトで、本文が30文字×4行というページを見ました。
あとは広告。もちろん、ちらちらと注意をひく広告ばかりです。
広告業界の先にある世界はポン引き、客引きの世界です。

なんとか堅い商売を。

2008年8月19日

道具とは・・・商売のタネです。

現実的なことをいえば、ほとんどの道具は商売のタネです。この事実を抜かして、道具を語ることはできません。
 テレビ局の番組も商売のタネです。だから別に何を売ってもいいんですが、いち視聴者として、こんなナメられたと思ったことは今までありません。それは・・・テレビ朝日に対して。

ジュなんとかというブラジルの妄想家がいつぞどこかに地震がおこると妄言をたれて
それを2月頃某テレビ局が放送したそうで
いろいろな人が妄言に振り回され、いろいろなことを言っておりますが。
かわいそうな妄想家を視聴率稼ぎに利用し、一部の視聴者の生活を不安におとしいれた。

何を放送しても倫理規定に違反しなければいい、テロップなどを見て視聴者が判断することだ、それは倫理として確かにある。虚構新聞にも共通する、倫理のすれすれのところに面白みがあるということは否定しない。

だが今回の番組は・・・それとは別の問題。
たとえば「的中率90%!?」という右上テロップ。
いったい何がいいたいのかよくわからないが、!と?のおかげで「正しい」「疑わしい」の2つの見方がされる情報。予言において的中率は大切な情報で、これに「?」をつけること自体、自主規制できないのか。天気予報に直してみればよくわかる。
「明日の降水確率は90%?それとも晴れ!?」
視聴者は明日傘を持っていけばいいのか要らないのか、判断ができずに不安になる。この感覚すらテレビ局は道具にしている。視聴者を真実味のある風説で不安にさせ、テレビを食い入るようにみつめさせ、その瞬間CMを挟めばスポンサーが喜ぶというような構図の、まるで視聴者を視聴率とそのまま同一視しているような感覚である。

人間は、あまたある道具の中でも「仁義」がある存在。
やっていいことと悪いことがあろう。

・・・・・もし予言を信じさせられてしまって不安に陥っている人。
もし世界的に有名な「予言者」ならば、その名前はどの国にでもあるはずですが
アメリカのGoogleで「ジュセリーノ 地震」と検索しても何も出てきません。
ジュセリーノさんは、単なるの妄想好きか、毎日毎日どこかで地震がおこると言いふらすおじさんかと思われます。信じる根拠がありません。

(信じられない人は、このリンクを開いてみてください。)
http://www.google.com/search?hl=en&q=Jeserino+quake&btnG=Search


惑わされて起きたこの感情がもったいないので、日常の地震対策をするきっかけにしてください。

以下、災害時持ち出しバッグに入れる5つのグッズです。

1.飲み物(水:大人9リットル)
2.保存食(カロリーメイト大:大人12個)
3.塩・調味料
4.懐中電灯、ラジオ
5.タオル、ティッシュの類

2008年8月14日

実に13年。思うところを書いてみる。

ウイルスバスター95がデビューしてから13年。
バージョン2008で、やっと軽くする努力がみえてきました。

そういえば95年といえばウィンドウズも(一般ユーザーが使い出してから)13年になりますが、こちらは軽いのはまだです。というより、まだまだ太る気満々な感じがしています。

思えば、Windows95はかなり速いほうで、しかもメモリやディスクドライブ、リソースをあまり使わかなかった。速いかわりにOSの制約があり、Windows98あたりで限界が見え始めてきてしまった。そこでサーバー製品とコンシューマー製品を合体し土台から見直したWindows 2000が登場。制約を大幅に引き上げ、コンピュータの性能もフルに発揮できるようになったが・・・。
制約がなくなった所には無駄なソフトが入り始め、XP時代は無駄アプリだけでなくウイルスも活発に活動した。ウイルス対策ソフトもコンピュータの性能に頼り切ってしまい、結局の所、快適なコンピューティングはコンピュータの性能をぎりぎりまで上げることに等しかった。そして、消費電力の問題を招いた。Vistaでもこの路線のままで、GPUに電力を割き、メモリリソースを標準サービスに割いた。つまり、さらにコンピュータの必要性能を上げたといえる。

今どきのコンピュータは、32ビットコンピューティングの限界に達している。CPUの速度は時間によりいくらかは速くできるが、メモリの容量は3GB~4GBまでだった。このような制約を見越してか、64ビットバージョンのWindows XPがリリースされていた。サーバーコンピュータでは、64ビットのOSが使われた。64ビットOSでは、メモリの上限は16TBある。つまり、メモリ容量の上限を400万倍引き上げることができる。今後は64ビットに切り替わっていくと言われているが、これって本気だろうか?

CPUやチップセット、GPU(グラフィック処理チップ)はもちろんだが、メモリだって電力を消費する。
512MBで3~6W程度消費するということだが、これは小さい値ではない。
この1024倍、512GBのメモリを仮に今の技術で積んだら、3000Wにもなる・・・それでも、まだ制約の16TBのたった3%しか使っていないのだ。メモリ制約を大きく押し上げる64ビットOSのアプローチは、まだまだ真実味のない技術だと思う。

まとめると、今のコンピューティングは性能がないと快適にならない、なのに性能は電気をせっせと熱に変換して、不快なコンピューティングを作り出している、というわけだ。コンピュータの上限性能は大きければいいものではない。適度な制約が一番いい性能を発揮する。それはレッツノートが実証している。



コンピュータは机の上からかばんの中に入りつつある。より未来には、手のひら(iPhoneはかなりこの部類に入る)、またはポケット、あるいはその存在すら感じさせない場所かもしれない。そのような環境に適応するためには、OSは概念を作りかえなければならないだろう。
たとえば、今までの「デスクトップ」から、これからの「コンピューターバッグ」、あるいは、「ルーム」か。

2008年8月13日

すばらしい

聴覚障害者向けの情報保障活動をやっています。

それにほぼ必要不可欠なツールとして、IPtalkというソフトがあります。

これが個人の開発から、NPO団体としての開発に移行したというニュースがありました。

http://iptalk.hp.infoseek.co.jp/080726IPtalk_plan.htm

これはすばらしいことです。

すばらしい成果も、もたらされるでしょう。

本業からは外れていってしまうけど・・・ここで力になれれば・・・とか考えてる今頃。

2008年8月7日

最後のオリンピック

アナログテレビで見られる最後のオリンピックです。

テレビといえば「つければ流れる」「ひねれば変える」それだけの簡単操作。
リモコンの登場とともに待機電力が発生し、ビデオの登場で操作が複雑化し、
ついて行けない人を大勢生み出しました。

地デジはついに双方向通信のためにインターネットを必要としたり、ボタン操作を必要としたり、操作の複雑化も最高度です。また、今までのようにコンテンツを「なしのつぶて」的に視聴者(消費者)に放り投げるだけでなく、使用者(消費者)とのボタンを介したインタラクションがとれるようになりました。もはや「難解式消費者ひもづけ端末(没入型ディスプレイつき)」となりつつあります。

今年はアナログテレビで見られる最後のオリンピックです。
遅くとも2011年にはこのような難解テレビをターゲットとしたコンテンツが幅をきかせるでしょう。
チャンネルを変えさせないため、CMと放送枠を画面を2隅にわけ、だらだらと長いだけのコンテンツを延々と流しつつ視聴者(消費者)の誰かにボタン押し反応も求める、そんなばかげたテレビ時代が到来します。リモコンにはボタンが1セットしかありません。情報発信時には、リモコン戦争が起こるでしょう。

デジタルハイビジョンで、飛び散る汗はきれいに表現できるようになるかもしれません。
その代わりに、テレビに適応した人たちは、その目、鼻、指先、全身でなにかとふれあう機会を奪われ続けます。テレビに適応できない人たちは、コンテンツや機械と自分のニーズとのギャップに悩み続けるでしょう。

僕の意見としては、そんなテレビを子どもに見せたくないし、適応してほしくもない。
色つきボタンを使用禁止にするモードを用意してほしい。(うちのテレビにはないことにしてほしい。)
CMを隠す機能をつけてほしい。

ただ見ることのできるオリンピックは、これが最後です。

2008年8月3日

TDP≠消費電力

AtomはPentium4と同列にあるCPUです。

Atom自体の消費電力(TDP)は2.4W。
通常のCoreベースの超低電圧版のCPUではTDPが10Wなので、AtomのTDPは4分の1です。

ただ、ご存じの通り、システムはチップセット、GPU、液晶など多数の部品が入っているので、CPUのTDPだけが全体の消費電力を決めているわけではないです。
特に最近のシステムはチップセットの消費電力が増えているので、ますますCPUの占める消費電力は小さいのです。CPUのTDPを下げただけでは、バッテリ寿命も発熱も減らないということになります。

ところで、最近TDPがよくわかりません。
超低電圧版のCPUを使ったシステムの全体の消費電力を計測してみるとアイドル時8W、ピーク時13W程度。
CoreDuo(TDP35W)だと、いつ35Wなのか?ピーク時なのか平均なのか?(熱設計のための数字なので、「システム駆動時間のほとんどがアイドル状態なので平均値を採用する」といういいわけも通用しそう)
いったいどこが何ワット使ってるのか測定できないもんでしょうか。

2008年7月29日

Wii新サービスに違和感

富士フイルムが日本中のWiiにDPEショップを出店した。
というのは、リアルとバーチャルをすこし混同した表現だが、つまり新サービスとしてWiiにデジカメのSDカードメモリーを差して、そのデーターを印刷したり、アルバムにしたりすることができるものを始めた、ということです。

とてもいいサービスだと思う。「テレビを囲ってゲームをする」というようなWiiのイメージから想像するに、アルバムに何らかの価値を見いだせる人たちが多く居そうだから。(でも、きっと、SNSが乱立したように、Wiiもハードゲーマーとライトゲーマーを分ける必要が出てくるかもしれないのは別の話)

違和感というのは些細なことで、そのサービスでは富士フイルムのデジカメによく使われるxDカードや、最近のデジカメに使われるSDHCカードが使えないこと。写真チャンネルでは、手持ちの2ギガのSDカードも使えなかったので、SDカードも完全対応というわけではない。

こういうサービスは、iTunesがそうだったように、トラブルがないことがリピーターを増やす。
しかし、Wiiの内蔵SDカードリーダーは、トラブルがいっぱいのようにも見える。
低コストのWiiのぼろが出ないと良いのだが。

2008年7月17日

モノ化する言葉 ~考えないしつけ~

教育する内容は決まっていたとしても、その仕方は段階がある。その段階を探るために、その対象となる人のことをしっかり見抜かなければならない。これができないために、コンピュータが何かを教えるという試みはことごとく失敗してきた。このように仕込まれた教育は、頭では分かっても、身につかない。人を殺してはいけないということはわかっていても、パニックになってしまえば殺してしまう。(パニックになるということも、生き方がうまくない所為なのだろう。) …人を殺してはいけないということを教えるには、人を殺そうと思いかけている段階にある人にしか、本当の意味では効果がない。

持論として、「道具は作り替えてこそ道具」だと考えている。つまり、道具は使うだけでなく、作ることができてこそ道具であり、道具としての命をもつ、ということである。なので、ここでいう道具とモノとはこの点で違っていて、モノが朽ちてゆくだけの存在に対して、道具は人によって作り替えられ、人とともに進歩する存在なのである。

さらに、「言葉は道具だ」と信じている。言葉もまた、人によって作りかえて運用されてこそ言葉だと信じているからだ。しかしながら、最近の言葉をとりまくことを考えてゆくと、誰かの言葉がそのままコピーされて蔓延しているような感覚がある。(もちろん、そうでない人の方が多数だということはわかっているが。)

朝、ポケットに1円玉を左右に5枚づつ入れておく。言葉を言うとき、明確な証拠のある言葉を言ったときは右の一円を左に。確かでないことを言ったときは左の一円を右に。一日が終わるとき、どちらのポケットが重くなっているだろうか?

2008年7月12日

iPhoneに期待すること

ずばりiTunes電子ブックストア。
権利のしがらみを権力で解決してくれ!

2008年7月11日

iPhone発売

willcom D4も発売になってたそうですが、こちらはまったく見向きもされず、iPhoneがついに発売になりました。

Mac OS XをベースにしたOSと開発環境、指先で操作できるインタフェース。
iPhoneの販売台数が伸びれば、NDSよりも強烈なプラットフォームになる可能性があります。

今のところ買うつもりはありませんが、魅力的です。

2008年6月28日

CHKDSKの結果、不安になった。

ファイル システムの種類は FAT です。
ボリュームは別のプロセスによって使用されています。破損が存在し
ないときに Chkdsk によってエラーが報告される場合があります。
ボリューム SD-CARD は 2008/06/18 23:53 に作成されました
ボリューム シリアル番号は FC30-3000 です
ファイルとフォルダを検査しています...
ファイルとフォルダの検査を完了しました。
ファイル システムのチェックが終了しました。問題は見つかりませんでした。

2,007,105,536 バイト : 全ディスク領域
327,680 バイト : 7 個の隠しファイル
1,474,560 バイト : 45 個のフォルダ
1,307,049,984 バイト : 1,319 個のファイル
425,984 バイト : 不良セクタ
697,827,328 バイト : 使用可能ディスク領域

32,768 バイト : アロケーション ユニット サイズ
61,252 個 : 全アロケーション ユニット
21,296 個 : 利用可能アロケーション ユニット

A&Iのカードです。
それほど(何万回も)書いたり消したりはしていないつもりです。

つまり…とても不安です。

ExpressCard対応機器が中途半端

 せっかくExpressCard/34が空いているので、メモリーカードリーダーを差したい。
 探してみるが、対応機器を置いている店がそもそも少ない。出先でいろいろな店によってみたところ、錦糸町のヨドバシにはたくさん置いてあった。
 だがしかし!SDHCに対応しているけどカードが1センチくらい飛び出すアダプタか、飛び出さないけどSDHCに対応していないアダプタしかない。大手のbuffaloとかiodataとかサンワサプライとかでさえ、発売されていない。4~8GB程度のメディアを差し込んだまま持ち運ぶ必要があるので、これでは話にならない。

ExpressCardはなめられてるなぁ。
PanasonicとかToshibaがSD・SDHCリーダーを出してないし、富士フイルムもxDリーダー出してないし。
唯一、ソニーがMSDuoのアダプタを出してたけど。競合メーカーなし。
どこかのメーカーさま、この5mmの隙間を埋めてくれー!

2008年6月27日

古めのthinkpad T60

ノートパソコンを新調した。

消去法で、
7万円くらいで何とかしたいので、7万円台以上の機種は消去。
Vistaを快適に動かしたいので、PentiumM世代以前の機種は消去。(メモリが高い・少ないから)
Core2は消費電力が多く、バッテリがもたないから消去。
SXGA+でないと仕事にならないのでXGA機種は消去。
Let's noteはメモリが少ないのとSXGA+なのに内蔵GPUなので問題多数、従って消去。
バッテリは3時間くらい動けばよいので、3時間未満のものは消去。

というわけで、
Core SoloかCore Duo, 945に外付けGPUとSXGA+液晶が付いているもので7万円台という条件で探したところ、Core Duo T2400, Radeon X1300のThinkpad T60がありました。

ちょっとさわってみましたが問題なし。値切って購入しました。

「Lenovoになって云々」という話もあるそうですが、レノボになる以前から質はこんなもんだったような気がします。たぶん、Thinkpad が3桁台だった時代が異常だっただけですね。

スペックからみたiPhone

クロックは400MHz。
HVGA解像度。(3.5インチ、163ppi)。
128MBのメインメモリ。
携帯電話、スマートフォン、PDAとしても悪くない仕様です。

画面はPSPと同じ解像度ですが、サイズが小さいのでテキスト・グラフィックともに綺麗に表示できるでしょう。
メインメモリもこれだけあれば、WindowsMobile搭載機種にありがちな「ページが大きすぎるため表示できません」エラーも少なくなるのでは。
うーん、、、
なかなかやりおる!

2008年6月14日

結局、iPhoneはいくら?

いくらになるんでしょうか。

199ドル~299ドルとなっているのは契約付きプランの端末価格で、実際に買うと500ドル程度になるとのこと。
iPodを壊したことのある人は知っていると思いますが、iPodは画面が割れようがプラスチックが割れようが全損扱いで、修理費用は定価と全く同じです。
今までの経緯から考えると、iPhoneを壊した場合は、200ドルではなく500ドルになると思います。
小物を壊したことがある人は、確認してからのほうがいいでしょう。

2008年6月13日

SSDが不安ないちばんの理由

それは、故障に対する感覚の違いです。

記憶媒体は実際に情報を記憶する部分(メディア)とそれをコントロールする機能(コントローラ)に分かれています。
この両者が2つに分解するものをリムーバブルディスク、分離不能なものを固定ディスク(Fixed disk)といいます。(たとえば、DVDやCDはメディアとコントローラが分離しているのでリムーバブル。ハードディスクは固定ディスク)

故障について考えると、HDDはメディア表面に問題があって書き込めない場所があった場合、コントローラが自動的にその場所を使わないように動作を変えることができるようになっています。なので、HDDのメディアに問題が起こっても、明確に「使えない場所」が区別されているので、いきなりデータが消えるということは少ないのです。しかも、HDDが起動したときに、ドライブの各所を点検して、「大丈夫だ」「故障しそうだ」というレポートを毎回実行しているので、「もうすぐ故障しそうだ」ということまでわかってしまうわけです。

ではSSDでは?SSDのメディアはメモリチップになるわけですが、SSDは一つの区画の寿命が数万回くらいといわれていて、それを超えると情報が保持できなくなる→壊れるという特性をもっているそうです。
このような制約を避けるために、ウェアレベリングという、書き込みを分散させて、特定の場所に書き込みが集中しないような仕組みが開発中なのだそうです。

でも、ウェアレベリングでは安心できないんです。

壊れないように書き込みます。
でも壊れたら?
あるサイトでは、某有名メーカのUSBメモリの中の情報がいかに壊れるのかということについて実験をしていました。JPEGファイルに横筋が入る・途中で灰色になる、Z圧縮されたファイルが復元できなくなる、ファイルが消える、ディスクがよめなくなる、というようなトラブルがありました。
つまり、メモリの領域は壊れていてもコントローラはそれを認識していない、といえると思います。「保存したと表示されたのに、保存されていない」のは、想像もしたくない大問題です。

HDDは壊れる前に「壊れそう」というシグナルを出しますが、SSDはそのシグナルを出すこともありません。
つまり、SSDは(フラッシュメモリは)壊れやすい装置なのにもかかわらず、故障に対してあまりに無防備だということなのです。

HDDだって、出始めの頃はよくクラッシュしました。
その時代から見れば、iPodのような機械に入るなんて信じられないことでした。
だから、昔の人は今のモバイルPCに入っているHDDに対して不安かもしれません。
SSDも同じことで、僕はまだ不安なのですが、
きっと未来の若者は、SSDを怖がる人に対して歳を感じるのでしょう。

でも、いつの時代もデータは大事でしょう。
SSDは壊れても大丈夫だという根拠が隠蔽されない、よいSSD文化が醸成されることを祈っています。

2008年6月11日

Gigabyte M912に期待

格安PC(ULCPC)だろうがそうでなかろうがPCは5万円未満で買う僕にとって、
PCとはコストメリットではなくて道具的なメリットがあるかどうかだと思っているわけです。

つまり、「ここにこういう機能を追加したい」というビジョンに基づいて選択するわけです。
これはほとんどのベテランにとって当然の方略だと思います。

ULCPCの一番手、EeePCはその点でバリューがない。
ASUSは高級感が売りだけど、それすらないEeePCに、「EeePCでしかできないこと」はほぼ皆無なのです。

EeePCに価値があるとすれば、2つあげることができる。
1つには、たくさんのメーカーに「あの市場は売れる」ということをアピールしてくれたという点でしょう。今や、ULCPCとUMPCが合体しながら多数登場し始めています。
2つめは、ユーザーがいじりやすい端末だということ。6万という値段が安いかどうかはさておき、コンピュータにある無駄な空間には、その空間を有意義な空間にしようとするユーザーのあつい情熱が入り込むのです。

そういった意味で、期待しているのは、GigabyteのM912。Atom, 8.9インチwxga画面、1.2キロ、タブレット機能つきというのは、解像度を必要とするコンテンツビューアとしてとても相性のよい設計です。これをさらに軽量化して1キロを切る軽さに仕上げれば、M912にしかできない「フル機能電子ブック」ができるでしょう。

そういう観点から、期待しています。

2008年6月4日

iPhoneはキャリアにとって何が魅力か? / ユーザーは細かい字を読まねばならない

iPhoneはキャリアにとって何が魅力か?

キャリアのメリット
1.iPod層を取り込めるかもしれない→新規契約数の増加
2.Appleファン層を取り込めるかもしれない→新規契約数の増加
3.大画面を生かしたリッチコンテンツ→パケット定額上限になる客を増やす
4.比較的高価格でも売れる端末→利益率が高い(PRADA携帯と同じ客層)
5.Music Storeの課金をソフトバンク経由にすれば、音楽を料金後払いで買わせられる→購入後もお金を吸い出す端末

ユーザーのリスク
1.iPod touchや既存iPhoneよりも高い価格設定(10万前後かもしれない)
2.故障時の修理が自費負担かもしれない(Appleは部品修理はしていない)
   →契約解除できない(負担額が高すぎる)
3.コストが携帯の感覚ではないかもしれない(1万円/契約を軽く超える請求金額)

AppleのOEM製品やサードパーティー製品にたくさんメーカーがつくのは、ユーザーの言う「好きだから」とかいうことではなく、市場規模が大きくファンがたくさんいるという「売れるから」ということだと思う。
だから、キャリアにとって、iPhone獲得はメリットが多い。
しかし、もとが高額な商品なだけに、割賦販売のみで販売される製品としては消費者にとってリスクが高い。PRADA携帯や純金携帯のように、すべての人が入手できる端末でないと考えるのが妥当であろう。

したがって、iPodと同じ目線でiPhoneをとらえると、「予想外」のトラブルが起こることが予想される。ソフトバンクのことだから、ユーザーのリスクについては小さな字で目立たないところに書くことだろうと思うので、今から細かい字を読むようにしておいた方がいいだろう。

ひとまず、Wホワイトプラン1980円+パケット定額の上限額4410円+端末の月賦
4980円+通話料+音楽ダウンロード料=月々15000円は覚悟しておいたほうがいい。

2008年5月11日

パソコンの軽量化をしたい。

AppleのMacやLenovoのThinkpadはいい機械ですが、
最近のレッツノートとかを見ていると、もうちょっと軽いといいですよね。

軽量化できないもんだろうか。
たとえばAppleのDVDドライブを外すとか、シールドを弱めにするとか、
フライスっぽい加工で薄くするとか。
1.6キロくらいになれば十分なんですけどね。
たぶん、体積に対して質量が減るので、レッツノートみたいに「軽い」と感じるノートになると思うんです。

昔タブレットPC Toshiba M200を2.4キロ→1.7キロに軽量化したときはものすごく効果的でしたが
キーボード付きのパソコンを軽くするのはまた違いそうなので躊躇中。

2008年4月29日

黒軸入手

キーボード自作作戦の重要パーツ、Cherryの黒軸をゲットしました。

今回の作戦の要所はこちら↓
・タブレットPC FMV-STYLISTIC TB11 で使う
・片手でも両手でも使えること。基本は座って使う(立って使えれば尚GOOD)
・有線USB接続
・日本語入力に特化したデザイン

2008年4月24日

死の道具

何かを道具として使うということには、責任が発生します。
人にしても、ものにしても、その影響について、道具使用者は目を背けることはできません。

硫化硫黄を死の道具として使う場合、その責任はだれにあるのでしょうか?それを意図した、自殺志願者に責任ありということになります。
誰かの使ったガスが影響して、多くの人が巻き添えを食います。
責任をとってください。
とれないなら、ほかの方法にしてください。

無責任に、死の道具の使用方法を公開しないでください。
あなたがもし注目をあびるために、またはアフィリエイトで稼ぐために、死の情報を道具として用いるのであれば、その情報で死ぬ人の顔を想像し、その死ぬであろう人のそばで苦しむ人の顔を想像し、苦しむ人の周囲で泣いて悲しむ人の顔を想像しながら、
ニュースで新しい報道がなされるたび、その責任を負ってください。

それが、道具としてモノを扱う、人間としての最低ラインです。
匿名だからとか、おもしろいからとか、そんなのいいわけです。
モノを道具として使う原罪を背負って生きなければならない人間として、最低限の責任です。

2008年4月23日

なんなんだ!

コンピュータはちょっとしたメモでも1000字2000字とかける。
タイピングは書くより速いから。

でも一瞬で消える。
消えた。影も形もなくなるのはよくないよ。また打つ気をなくすよ。

Vistaにメモリーカード刺したら、キーボード・マウス・タブレットが止まった。操作できない。しばらくしたらスクリーンセーバが立ち上がった。でも操作できないから保存できない。電源切った。メモ消えた。
一体、なんなんだ!

2008年4月17日

技術立国?

日本は技術とともにあったわけではないというと語弊がある。電子技術とともにあったわけではない。

和算の文化では、算術の発展とともに算木、算盤といった論理計算の支援ツールが開発された。
電卓が導入されたのは明治時代であり、このとき学制によって洋算が導入された文化が、今日も続いている。洋算が導入された後に電気計算機が登場したこともり、今では和算文化は保護しなければ滅亡しうる立場にある。

日本の技術は、むしろ明治以前の土台があるのではないだろうか。
算木は5進法で演算するツールだが、日常生活は5進法だったのだろうか。(つまり、八百屋に行くと値札に算木表記があったのだろうか?)とすると、当時漢字があるはずなので、違いそうな気がする。
その後、筆算ができたそうなので、平面があれば複雑な計算ができたが。外で書くという時代ではないはずだ。
算盤はイノベーティブで、5進法の計算がどこでもできるようになった。モバイルだ。ものづくり技術の精度は、算木や書字(筆算)に比べてはるかに高かっただろう。しかしその技術も、算術が身についていなければ使えない。
どれほどの人が算盤を使いこなしたのだろう。(あるいは、どれほどの人が筆算の段階でとどまったのだろう。)興味深いのは、数学の問題が解けたことを神に感謝し、神社なりに「算額」という絵馬状のものに問題を書いたものを奉納したそうだ。文化の中に、算術を共有する機会があった、ということだろう。(これは日本独特の文化なんだそうな)
電卓ができたのに、現代ではそういう文化はない。そのあたりに、なにか違和感がある。

おもしろいことはまだある。日本には四季があり、梅雨があり、雪が降る。だから、外で記号演算をすることはイコール暗算・暗記するということだった。算盤はそういう意味で革新的で、外で記号演算ができるようになった。現代はなんとなく、その辺の歴史を繰り返しているような気がする。本にしても、読書はするがメモはしない。でも、(算盤にかわって)携帯電話が登場して、傘を差しながらでもインタラクションできる機械が登場している。そのせいかどうかは知らないが、掲示板やコミュニケーションサイト(mixiのような)が流行し、頻繁に行き過ぎる人がでるほど発展している。
現代の携帯電話、サービスは非常に進化した。ユーザーがサービスの途中で滞留しないよう、あの手この手で支援している。しかし、その方面は産業方向への偏りが著しい。
なんとか、科学ないし学問の方向性でそういうサービスを展開できないものだろうか。

算盤は経済活動と平行しつつ、算術は発展していた。
生活水準と乖離した算術は、統計学やマーケティングと平行した。
統計やマーケティングとも乖離した算術は、物理や天文学の水準と平行する。
算術は、他の領域があって発展しているような気がする。

心理学はまだ生活の水準にとどまっている。それは人を対象とする学問であるから当然ではあるが、
他の領域と組み合わせることでさらに発展しそうな気がする。

道具は理論に追随する。
理論を育てるのは小中学校、学ぶのは高校大学の、理論を作り出すのは大学院の役割。
その拠点が何らかのサービスを、傘を差しながらでも実施できる道具として展開できないものだろうか。

軽薄短小・防水・耐衝撃・タフブック+数学ポータル+タブレットかな。

シャープの事情

シャープのモバイルPC、MURAMASAのことを最近聞かない。

薄く小さくを目指していたシャープMURAMASAは、初代MURAMASAでpentium3を採用しながら薄さ20mmの超薄型ノートPCを開発した。さらにその後、低消費電力のTransmetaのプロセッサ TM5800でさらなる小型化に成功したが、Transmetaのプロセッサ速度に対する悪い評判が立ってしまった。その後より高速なTM8800を採用するも、その頃PentiumMが圧倒的に高性能・低電力だったため「遅い」というイメージを払拭できなかった。やがてTransmetaはIntelに敗北し業界から去った。しばらくはPentiumMの時代が長く続いたが、Coreシリーズの登場でCPUの消費電力(=熱)の枠を大幅に引き上げられ、結局のところ2007年は、薄型小型のコンピュータの設計に無理のある、バッテリ駆動時間が3時間以下の、大食漢のコンピュータが流行した。折しもVistaによってパワーのあるCPUが必要であるかのようなデマが飛び交っていた時代でもあり、シャープの薄型PC、MURAMASAは出る幕がなかった。

ところが、ここに一筋の光が差す。
UMPCというジャンルが第二の波をたてた。7インチ程度のディスプレイに低消費電力のプロセッサを組み合わせて、WANを活用したネットワークコンパニオンをつとめさせようとするデバイスである。
思い起こせば、WillcomのW-ZERO3、E-MobileのEM-ONEなどはシャープの作品であった。
そして、その流れを継いでか継がずか、Centrino Atomを搭載したWillcom D4の発表だ。
おそらく、MURAMASAとW-ZERO3は一体になって、帰ってきたのだろう。

シャープによれば「こういう製品は、Willcomのラインで販売したほうが数が出る」ということらしい。
携帯電話も手がけているシャープならではの戦略だ。
しかし、「これはPCなのか、それとも携帯なのか」という記事がWEBを賑わせている。そして、PCだという認識をする記事もある。

D4の発表会にWillcom,Sharp,Intel,Microsoftの首脳が集まった。
「WillcomD4は、Vistaのエクスペリエンスに加え、定額ネットワークを安価に提供でき、低消費電力で駆動する、わずか470gのUMPCです」ということになるだろう。
電話という要素がおまけになっていることは気になるが、もしかすると、そんなことは小さいことで、D4はUMPC大流行の先駆者(あるいは、早すぎた天才)なのかもしれない。

2008年4月14日

中途半端って意味、わかってるかな

僕はウィルコムに対して、好きなんだけどいまいち熱中できない、アンビバレントな感情を持っています。
なぜかというと・・・。
出すものすべて中途半端。

ブルートゥース搭載、でも赤外線はありません。
電話できるPDAです。でも通信中は着信できません。
パソコンと接続しても定額です。でも接続中に電話が来れば接続は切ります。
W-SIMは差し替えられます。でも差し替えを前提にした端末は1台もありません。
次世代PHSに対応しています。でもパソコン単体では次世代PHSに対応できません(W-SIMのおかげで)。
データカードにW-SIMをさして通信できるようになりました。でもその間、電話はできません。

まず考えを改めてほしいことは、
すべてが中途半端なのに、中途半端と自覚してないような気配があるわけです。
つまり、上記の例でいえば、「でも・・・」の部分がまったく抜けていて、はじめっから

ブルートゥース搭載です。
電話できるPDAです。
パソコンと接続しても定額です。
W-SIMは差し替えられます。
次世代PHSに対応しています。
データカードにW-SIMをさして通信できるようになりました。

というような具合に、中途半端だと思ってないところ。これがなんともむかむかするわけです。

今日はまた、中途半端ニュースが届けられました。
IntelのAtomプロセッサを搭載したスマートフォンが発表されました。
VistaマシンでHDDを搭載。5インチディスプレイにWSVGAの高精細な画像を表示できます。
W-SIMスロットがあり、通話もできます。
次世代PHSに対応しています。

これを、翻訳してみましょう。
覚悟はよいですか。

VistaマシンでHDDを搭載。5インチディスプレイにWSVGAの高精細な画像を表示できます。
W-SIMスロットがあり、通話もできます。でも、Vistaが起動していないと通話はできません。
次世代PHSに対応しています。ただし、1年半後まで使えません。

一番の問題は2番目ですよ。
W-SIMスロットはあきらめて、miniPCI-expressに準拠した新しいSIMを作りなさい。
Vistaが起動していないと通話できないとかいうのはよしなさい。
サスペンドしていると着信すらしないとかいう仕様はやめなさい。
バッテリが何時間もとうが、携帯電話の待ち受けが10時間とかいう前時代なものに、スマートという名前をつけること自体おこがましい。
こんな中途半端な、不可思議デバイスに時間と頭を使う前に、とっとと次世代PHSをやんなさいな・・・。

2008年4月12日

宿舎の蝉はトイレに潜む

大学にある宿舎は30年前に建てられてからあまり手がつけられないまま今に至っている。
その宿舎の今の状況は、「筑波大学 宿舎」で検索するとかいま見えるだろう。

その経験者から、夜間にトイレに行くと蝉が鳴く、という話を聞いた。
「なんのことだろう?」と言った。
こういうことらしい。

宿舎の共用部には換気扇や窓があり、明かりに寄って虫が集まる。
その明かりは就寝時に消えるが、虫は消えるわけではなく、暗くなって寝る。
一方で、トイレは人が入ると自動で明かりがつくので、虫は夜明けと勘違いする。
蝉は明るくなると鳴く習性がある。
したがって、夜にトイレに行くと自動で蝉が鳴き出す、というロジックだそうだ。

トイレといえば、用を足した後にトイレを流さない子どもがいるらしい。それは、自動洗浄便器の影響だといわれている。
立てば流れるものだというスキーマをもっているそうだ。

宿舎に子どもはいないけど、
昔の子どもがトイレを怖がるのはこういうことなのかも、と思った話でした。

「なぜ?」を考える

「なぜあの人はそんなことをするのか?」という答えに、私たちはしばしば主観的にその理由を考えてしまう。

市原市で盗まれた放射性物質入りの容器について、朝日新聞が誰が何のために、という記事を載せている。
http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY200804120102.html?ref=rss
学者は「(盗まれた機器は)一般人に利用方法はない」と言うけど、
ほかの事件では「ゆすり目的」で盗まれている。
本当の理由というものは、自分の水準でははかれない。

子どもの行動についてもしかり、だ。親の水準でははかれない。
先日、走っている車にさわった子どもがお母さんに怒られていた。
「なぜ?」の前に「あぶないじゃない!」という論調だったが、
なんとなくそのあたりの「なぜ?」を引き出してみたい気持ちになった。

感性的に惹き付けられた、とかだろうか。

もしかして、放射性物質入り容器も、「バイオハザードマークが感性的にひきつけられた」とか。
そのレベルの大人がいることは信じたくないけど、殺してみたいから人殺しをする少年がいることを考えると、
自分や社会の基準から一歩離れて考えなければ、全く理解できないことがあるのかもしれない。

言葉の影響力

「Vistaに見切り」というキーワードがGoogle検索で増えている。
http://www.google.co.jp/search?q=Vista%E3%81%AB%E8%A6%8B%E5%88%87%E3%82%8A

元ネタはITMediaのこれ。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0804/07/news051.html

SP0(初期版)のVistaは確かに不具合があったり、不備があったりするバージョンであることは確かだ。
だが、WindowsUpdateは的確に改善を進めてきた。現在のSP1ではかなり改善されているという印象をもてる。

でも、ユーザに印象づけられた「言葉」はユーザの目を曇らせ、「やっぱり」という接頭辞のあと、その「呪文」をとなえる。
つまり、「やっぱり遅い」とか「やっぱりVistaだめか」「やっぱり定員割れの三流大学か」とかいった具合である。
僕の周囲には、残念ながら、こういう「やっぱり●●」という使い方を多用する人が少なくない。
もちろん、理論的な筋に沿って「●●だ」という人もいますが。

メディアによる言葉には、ユーザーが感じていることに背中を押し、そのまま固定的にする機能があるのではないか。
WEBでニュースが簡単に見られるようになった今、そして「ネット右翼」と呼ばれる層ができた今、
本気でメディアリテラシーを「大切な能力」として考えなければ、ひどい文化になりそうな気がする。

こういうわかったつもりを解消するために、どう接すればいいんだろうなー。
「何事も、マスターしてから文句をいえ」ってことかな。

2008年4月11日

atomまでのつなぎ多数

小型PCが続々とリリースされている。
HPがC7-Mを採用したHP2133とか、Cloudbook、工人社のSA・SHシリーズなど。

ノート型のPCはこれまでいろいろなサイズのものがあったけど、今ではおおむね10インチ・12インチ・14インチ~に分類される。このことを考えると、両手で扱うPCとしてはこのサイズが適切で、それ以下のものはあまり好まれないだろう。
なぜなら、携帯電話のおかげで、今時ノート型PCを立って使うのは意味がないからだ。
さらに、教育市場向けとある記事もあるが、市場ではなく「教育」のことを考えるならば、このようなPCを選択すべきではないことは明白だ。

だから、小型PCが本当にニーズを生み出すのは、よりリッチな片手デバイスであるMIDやnettopなどがきてから、ということになる。今の小型PCブームは進みすぎた時代の中で、昔を懐かしむ行為に過ぎない。すぐにレッツノートはじめ現在のメーカーに戻ってくることだろう。結局、499ドルだろうが299ドルだろうが、ゴミになれば無駄金だ。

ところで、この時代に想定されている回線はもちろん、モバイルブロードバンドである。現時点では、e-mobile,docomo,auとなるだろう。ウィルコムは本気で、なりふりかまわず、W-SIMとか作らずに、まずminipci-express版の次世代PHSを作らないと、つぶれるぞー。

2008年4月3日

EeePCウォッチング

ネットを見ると、EeePCはよく分解・改造されている。
…これはほかのメーカーのPCにはない特徴かもしれない。

多くのPCは薄型化のために、フットプリントにくらべて厚みが少ない。
しかも、液晶はできる限り大型化されている。
ほとんど無駄なスペースはない。

EeePCはその点、液晶が小さく、基板の下にも多少のスペースがあるようで、
「無駄」=「有効活用できる」スペースがある、という点。

PSPみたく、「ユーザーが可愛がりたがる」機械なのかもしれないなー。

2008年4月2日

キーボードマニアとして

いろいろなキーボードを「評価」してきました。
といっても、好みのキーボードを安く買ってきては、タイピング速度測定をしたり、改造したり、長時間の打鍵をしてみて、
これはよいとか、よくないとか、そういうことをしてきたということです。
今はHHK Lite 2とか、Majestouchとか、Apple WirelessKeyboardとかを愛用しています。

でも実は、あまり満足していない。
わかったことは、キーの打ち心地だけでは打鍵は楽にならないということと、「標準キーボード」では特殊なニーズは満たせないということ。
MajestouchはCherryという会社の高品質なスイッチを採用していることが売りのキーボードだけど、キートップ(指で押しこむ部分)の作りやキーボードの横幅が僕の手に合わないためか、日本語でのミスタイプがとても多い。
Apple Wireless Keyboardはとてもよいが、長時間の打鍵をしていると指が痛くなる。また、タブレットPCと一緒に持ち運んで使うために買ったものの、立っても使えるタブレットPCと組み合わせて使える機会はほとんどない。(結局、室内で使っている。)
HHK Lite 2はキートップをパテで改造して指形に合わせたため、非常に快適に入力できる。しかし見てくれは最悪だ。

しかしながら、理想と現実との間にはまだまだ大きなギャップがある。
キーボードはかなり気を遣うので、頭にある文章と入力される文章が全然違うということも少なくない。
まだまだ、理想の入力装置との出会いはまだ果たせていない。

というわけで最近は、日本語を、片手で、快適かつ極力透明に、入力することのできる装置を夢にみている。
ゴムボールを握るように日本語を入力できるデバイスとか。
MIDI楽器のように日本語を入力できるとか。

楽器っていうアイディアはなんか実現できそうなきがするんだけどなー。

絶対的価値と相対的価値

道具は今でも進歩している。
コンピュータにおいては、しかし、昔の進歩の質と最近の進歩の質が違うように思う。
たとえば、昔の進歩は音楽が鳴らせるようになったり、マウスでダイレクトマニピュレーションができるようになったり、カラー画像が印刷できるようになったり。
今の進歩は、今までの作業がより効率的にできるようになったり、手軽になったり、正確になったりということだと思う。あっと驚く新技術(たとえば、タブレットPC)であっても、何事もなかったかのように扱われる。

コンピュータが不自由で、「できないこと」が多かった時代は、多くの新機能が「できるようになる」変化だったのだろう。
できないことができるようになることには、それにしかできない、絶対的な価値があるんだと思う。
(マニュアルの整備や適切なガイダンスは、できない人ができるようになるという点で、これも価値がある。)

これに対して、できることがもっと効率的になったり、手軽になったり、正確になったりすることは、すでにあるものとの対比ということで、相対的な価値なのだろう。そして、コンピュータでいろいろなことができるようになってしまった今という時代は、ユーザーのプロトタイプとしてのコンピュータモデルを軽薄短小にすることだけが重要という時代なのかもしれない。

タブレットPC仲間の友人は、タブレットPCを買うときに「これはパソコンじゃない」と言った。
僕は今でも、タブレットPCを誰かに見せると「それパソコン?」と聞かれる。
このような出来事は、このシステムが従来からのコンピュータモデルとは違う、絶対的な価値をもっているということを示していると感じる。

道具は何でもできるかと言われるとそうではない。
しかし人間も万能ではないから、道具と人間の間には、まだまだ未開拓の可能性があるということである。
このような領域に絶対的な価値がある。
どのように開拓してゆくのかが、研究者や開発者の腕の見せ所、ということなのだろう。

2008年4月1日

Vista不人気

Vistaはひどい、という感情を伴った意見を聞く。

僕は、1年以上Vistaを使い続けて、そうでもないのに、と思う。
問題があるとすれば、XP時代が長すぎてユーザーが「XP頭」になってしまったこと。
XPのメタファーで解決しようとしてできないことがVistaの最大の失敗。
コンピュータについてよく知っている人であれば、Vistaをいいとこ取りして、使いこなしているだろうと思う。

できないことができるのは進歩。
Vistaは確実にXPより進歩している。

できたことができなくなるのは問題。
できる能力があるのに、それを上手にガイダンスができていないことが、Vistaの不人気の原因だろうと思う。
僕もVistaを「使えるOS」にするために、数日間かけて、サービスを止めたりコントロールパネルをいじったり、ドライバを捜したりしなければならなかった。インストールのたびにするこの作業は、まったく無用な手間である。最初からやっておいてくれ、と言いたいところだ。

Vistaの不人気は、Windows離れの第一歩なのかもしれない。
Microsoftはバージョンアップごとにインタフェースをがらっと変える悪い癖がある。
これは、使いやすさの原理に反している。海保流にいえば「既有知識を生かせない」。
Joel風にいえば、「ユーザの思ったとおりにならない」。
変わるところと変わらないところを明確に区別していかなければ、
そろそろユーザーの認知能力も疲れはじめる。
もし次世代Windowsが同じようにユーザーの経験を軽視した「改良」をするようであれば、
Vistaで経験する以上に非難されることだろう。

EeePC?

EeePCは良くも悪くもASUSレベル。
小さくて軽いけど、放熱が不十分で熱くなることや、SSDが交換できないこと、雑に扱われると壊れそうな基板の実装など、「まだまだ一流メーカーではない」と感じさせる要素が多い。

昔からのメーカーは、ユーザビリティはもちろん、ユーザ視点についてのノウハウをその歴史を通して蓄積してきた。
今のLenovoとAppleを、歴史を踏み続けたメーカーとして紹介したい。
「Thinkpadクオリティ」「Thinkpadフィロソフィ」などと呼ばれるThinkpadらしさは、今でもファンを釘付けにする。
「流行を追いかけるデザインではない」というふうに前置きがされるくらいノウハウが優先で、変更不能なほど堅くなってしまっていることは問題といえるかもしれないが、他のメーカーでは心配しなければならない「発熱」や「互換性」の心配をする必要がないということは、ノウハウの蓄積が信頼となっているためである。

AppleはLenovoとは違う方向性ではあるものの、独自のノウハウを実践している。
Appleは普通に生活している人が普通にモノを使うように情報技術にふれられることを第一に考えているようで、音楽や写真、映像、文書やレポートの作成、インターネットなど一通りの機能は、「誰でも」使えるように設計されている。自社製のオペレーティングシステムを自由に改良してきたこともあり、ユーザが自然とコンピュータにふれあうためのシステムの水準は、かなり高いといえる。
Appleの問題点は、ハードウェアの信頼性につきる。
iPodやMacのバッテリーが爆発するという重大な事故の下には、熱暴走や筐体設計、回路設計についての膨大な問題があり、特にノート型Macに関して、私個人の観想では「不具合のないほうが珍しい」という感じである。

この2社の違いはなんだろうか?それはそのメーカーの歴史においてどこに重点を置いてきたかということである。
Thinkpadは仕事道具としての性能に、Appleは初めてコンピュータにふれる人がその恩恵を得るための性能に注力してきたということだ。そしてそのノウハウを蓄積した期間の長さは、ユーザの尻(=売れ筋動向)を追いかけるだけでなく、「芯」をぶらさずに開発を続けた期間の長さであろう。

よいとか悪いという話ではなく、この世の中でそういうメーカーが生き残ってきたという点をまずは評価したい。

ASUSクオリティはどういうものなのだろうか。
今までASUSは高級PC路線をやっていた。「高級」の内容は、革張りにしてみたり、フェラーリブランドをつけてみたりという感覚のもので、「ブランド満足」を軸にやってきた。
EeePCの低価格PCも、ブランド満足の軸足はぶれていないように見える。

ASUSクオリティの問題は、その革張りだかただむやみに赤いかったり小さいだけのPCが何の役に立つのかということだ。
それは、EeePCバブルのような売れ行きの数字ではなく、その後お蔵入りになる率が示すことである。